2011年05月12日

日ハム・ダルビッシュ、仙台で震災後初登板

 日本ハムのダルビッシュの胸には特別な思いがあった。宮城・東北高時代に過ごした仙台市で、震災後初登板。「楽天の本拠地で、勝っていいのかなという変な感じがあった」と言う。複雑な気持ちを抱きながら、今季初完封で4勝目。自己最多となる15三振を奪った。
 投げ合う相手は東北楽天のエース岩隈。ダルビッシュは「とにかくいい投球を見せたい」と東北のファンに誓っていた。ただ、感情をそのまま球に伝えるのは言うほど簡単じゃない。やはりダルビッシュは役者が違った。
 直球の最速は155キロ。左打者は手元で食い込むカットボールでのけぞらせ、右打者の胸元を突くシュートは151キロをマークした。どの球種も決め球になり、最後は2死一、三塁で岩村を空振り三振に仕留めた。
 岩隈との投げ合いを制し、ダルビッシュは「最高の投手。投げ合えて良かった」と表情を変えずに話した。さらには「内容を見たらいいと思うけれど、苦しみながら投げた」と話したのも謙遜(けんそん)には聞こえない。球界を代表する投手に上り詰めた24歳の行く末は、まだまだ計り知れない。



[河北新報ニュース]より




 仙台の地で高校時代を過ごしたダルビッシュ投手ですが、震災を考えると思うところはあったでしょうね。それが、この快投に繋がったことでしょう。もちろん、ダルビッシュ投手に限ったことではありませんが、被災地に向けた思いは日本人の多くは持ち合わせていることでしょう。



Posted by narushisasu  at 06:46



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